2019-01-01から1年間の記事一覧

言葉のなかに埋められた言葉を③ ―朝になれば去りゆくあなたへ:金鍾燦の別れ歌―

パク・レグンさんのこと―四半世紀を超えて 今回はシン・ヒョンウォンの続編として1987年の「터」(地)を取り上げるつもりでしたが、ハノイでの米朝会談が合意に至らなかったとの報を受け、「統一」を謳いあげたこの歌は他日を期することにしました。 先週、…

言葉のなかに埋められた言葉を② ―学生街のシン・ヒョンウォンin 1984―

前回に引き続き、和合亮一さんの詩「風に鳴る」を手掛かりに、1980年代の韓国歌謡を振り返ります。 ある日のことです ある言葉が消えてしまったのです わたしの家の庭には、今もまだ 土の中に土が埋められています 言葉の中に言葉が埋められています 土から…

言葉のなかに埋められた言葉を① ―1983年の趙容弼―

久しぶりのブログです。最後に更新したのが昨年9月、半年以上ものご無沙汰でした。 昨年から今年にかけて民主化運動を扱った韓国映画が大ヒットし、その余波で私も多忙な日々を過ごすことになりました。11月に「1987、ある闘いの真実」に寄せて、現代ビ…